食に関する本のブログ

やって良かった!1日1食(船瀬俊介)要約

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今回は「やって良かった!1日1食」著者、船瀬俊介の本の要約です。

1日1食にはすごい力があります。1日3食だった人が1食にしただけで、肌のハリが増し、血色もよく、活動量も多くなります。実際に1食にしてから睡眠時間が4時間で足りるようになった人、80代目前にも関わらず60代の時より脳が冴えている人、さらには重度の糖尿病が治った人、アレルギーが治った人もいます。そしてこのような人たちに共通しているのは、感謝の気持ちが生まれることです。このように、1日1食は体も心も軽くなり、睡眠は短く、けれど頭は冴えわたり、仕事がはかどる、といった計り知れない効果が実感できます。本要約では、そんな1日1食について3つのポイントに分けて解説しています。
本書の要点は以下の3点です。

1. 現代人は洗脳されている
2. 1日1食のメリット
3. 1日1食で食べると良いもの

現代人は洗脳されている

私たちの体には、長寿遺伝子というものが存在します。長寿遺伝子はカロリー制限をすることでオンになるということが証明されています。実際に、カロリー70%に制限したサルと、100%のサルとを20年間比較した結果、70%のサルは100%のサルに比べて1.6倍も長生きしたのです。しかもカロリー制限したサルは、毛のツヤもよく、肌も若々しかったといいます。
また、ドイツには「1日2食は自分のため。残り1食は医者のため。」という諺があります。これは国民が1日3食きっちり食べなければならないという洗脳を受けているということを意味しています。現在の日本人は一昔前に比べて、2倍近くのカロリーを摂取しています。この「食べなきゃ死んでしまう」という小さい頃からの洗脳が、日本の栄養教育なのです。

人は本来、空腹感を感じると快感ホルモンであるエンドルフィンが分泌され、幸福感に満たされることがわかっています。空腹を恐れるのではなく、適度に楽しんで食事の量を減らすことが健康に天寿を全うするための近道といえるでしょう。

1日1食のメリット

1日1食にはたくさんの効能があります。糖尿病などの持病が消える、病気にかかりにくくなる、疲れにくくなる、睡眠時間が短くなる、肌が若返る、頭が冴える、身体が引き締まる、不妊症が治る、寿命が延びるなど、驚くほどたくさんのメリットが詰まっています。また、摂食と断食の繰り返し、つまり1日置きに食べるということが最も効果が高いと本書では補足されています。
なぜ1日1食でこれほどのメリットがあるのかというと、カロリー制限によって活性化される長寿遺伝子のおかげなのです。長寿遺伝子の量がカロリー制限をしただけで驚くほど増大することがわかっています。

また、老化は遺伝子が傷つくことで進行していきますが、長寿遺伝子には、酵素を出して他の遺伝子たちが傷つくのを阻止し、老化を遅らせる効果があったのです。

長寿遺伝子には、メタボ改善、ガン予防、骨の再生や、大腸の若返り、脳の活性化といった効果の他に、アルツハイマーや認知症を防ぎ、記憶力もアップするといった様々な若返り作用があるのです。また、長寿遺伝子は運動によってもオンになることがわかっています。カロリー制限だけでなく、適度な運動をすることも重要なポイントです。

1日1食で食べると良いもの

海外の健康に関する多くの研究では、日本の伝統食が究極の食事であると結論づけられています。その代表的なものとしては、お茶とゴマと海苔です。お茶が頻繁に飲まれている地域では、なんと胃ガンリスクが全国平均の5分の1という結果になっています。また、お茶の中でも番茶が最も抗ガン作用に優れていることがわかりました。お茶の効能には他にも、血圧や血糖値の改善、ダイエット効果、抗ウイルス、抗菌作用などがあります。

ゴマも積極的にとりたい食材です。ガンのリスクを大幅に下げるのはもちろん、老化防止や心臓病、脳梗塞防止、二日酔い防止の効果まであります。また、ゴマは様々な食事に取り入れやすいのもメリットです。

海苔は抗ガン物質の宝庫といわれるほど抗ガン作用に優れており、あらゆる血栓の防止や肌荒れ防止、近視や老眼の回復、骨粗しょう症や肩こり腰痛などにも効果がある、まさに万能食材といっても過言ではありません。また、海藻類を食べる習慣は日本人特有の習慣だということも知られています。日本人にしかないこの特性を活用しない手はないでしょう。
その他に、味噌などの大豆食品も抗ガン作用が高く、内臓のデトックスもしてくれます。このように、日本の伝統食はまだ広く知られていない様々な効能がたっぷり詰まった、究極の食事だということがわかります。1日1食の中にこうした健康食を積極的に取り入れることも大切です。

まとめ

ここまでで、1日1食によってもたらされるメリットやその仕組み、積極的に取り入れるべき食材などについて解説しました。私たち現代人は、食事の回数の多さやカロリーの高さから、本来の力を使えていません。食事の量を減らすことで人間の本来の能力が引き出されます。病気を予防し、体が軽くなり、頭が冴えわたる。そのためにまずは、肉を食べてばかり、砂糖をとってばかりといった生活を見直す必要があります。カタカナ食を減らして、ひらがな食を増やすことが必要なのです。

本書では、要約で扱えなかった「1日1食の体験談」「1日1食のレシピ」も載っています。少しでも興味を持った人は、是非一度手に取って読んでみてください。

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