今回は「パンと牛乳は今すぐやめなさい」
著者 内山葉子氏の本の要約です。さっと動画で見たい方はこちら、約8分です。
文章で読みたい方は、こちら。目次でお好きなところからお読みいただけます。
「パンと牛乳は今すぐやめなさい」 著者 内山葉子氏
「パンと牛乳はやめてください」は、著者の病院で、患者さんによく言っている言葉だそうです。
当病院では、普通の治療では治りづらい病気をお持ちの方が通われる病院なのですが、そのような方々に、根本的にその病気を治癒させるという手法をとっているそうです。
中でも、メインは食糧法です。それでは見ていきましょう。
本書の要点は、以下の4つです。
⑴なぜパンと牛乳に注目したのか?
⑵なぜパンは体に悪いのか?
⑶なぜ牛乳は体に悪いのか?
⑷パンと牛乳をやめて成功した事例
なぜパンと牛乳に注目したのか?
甘いお菓子、インスタント食品、加工食品が体に悪いことは、皆さんご存知のことだと思います。
体調が悪い時、病気を持ってる場合、上記のような食べ物は、当然避けられていると思います。
しかしながら、一向に体調がよくならないのは、なぜでしょうか。
それは、パンと牛乳が体に悪いことを知らず、摂取してしまっているからだそうです。
著者は、牛乳とパンは体に良いと思って摂取している人が多く、病気を悪化させてしまっている事例を多くみてきたことと、逆に、この二つを摂取しなくなったら、健康になったという成功事例を見てきたことからこれらに注目したそうです。
なぜパンは体に悪いのか?
結論から申し上げると、パンに含まれる「グルテン」が体に悪いと言われています。
グルテンとは、パンの食感をふわふわにするものなのですが、非常に消化するのが遅く、その結果、胃に残ってしまいます。その為、体が、長く胃に残っているグルテンをウイルスだと認識してしまい、抗体を作ります。
もちろんその抗体はグルテンを攻撃するわけなのですが、グルテンに構造が似ている小脳も攻撃してしまうことがあるそうです。
その結果、何種類かの神経細胞や、肝臓、脳、膵臓、精巣、胃などにも大きな害を与えてしまい、病気や体調を悪くしてしまうことにつながるそうです。
なぜ牛乳は体に悪いのか?
牛乳の厄介なところは、多くの人が「牛乳は健康に良い」という認識を持っているからです。
1946年、アメリカのベンジャミンス・ポック博士が育児書を出版しました。そして、その本がアメリカ出版の20年後、日本語に翻訳された形で昭和41年に日本で発売されました。各国でも翻訳され結果的に世界でベストセラーになったのですが、その影響で牛乳は健康に良いものだという認識が人々にされるようになったそうです。
そのような本が出ていたくらいですから、昔の牛乳は健康に良かったのは間違い無いそうです。昔の牛乳は、薬としても使われていたくらいです。しかしながら、時代は移って、生産や流通の都合で、製法が変わり、危険な食品になりました。昔と今で変わった所をお伝えすると、酵素活性が失われ、たんぱく質が変容したそうです。牛乳には、「カゼイン」という物質が含まれていて、それは、消化しにくい物質なのです。
昔に飲まれていた牛乳は、加工されていなかった為、カゼインを分解する酵素が入っていたのですが、現在は、牛乳の見た目や安全性を高めるために、生産の段階で、有害菌を殺菌します。その結果、善玉菌である酵素も殺してしまうのです。
パンと牛乳をやめて成功した事例
菓子パンや牛乳をやめたら劇的に改善(Aさん・30代男性・会社員)Aさんは、初診の1年ほど前に結婚されたのですが、結婚生活がうまくいかず、そのことにストレスを感じていらっしゃいました。1年を待たずして、奥さんとは別居したそうです。別居されて、Aさんの精神面は安定したようですが、食生活は大きく乱れました。食事はほとんど、パン類やインスタント食品、コンビニで買う麺類や弁当になってしまいました。例えば、「朝食は菓子パン、昼食は焼きそば、夕食はコンビニ弁当」といった食生活が続くようになったのです。
しかも、ちょうどそのころ会社で異動がありました。業務内容が変わったことで、忙しくなるとともに、さらに強いストレスがかかったといいます。こうした食生活が始まって、1ヵ月たったころから、下痢が続くようになりました。1日4~5回は下痢をするようになり、病院で大腸の内視鏡検査を受けたところ、中等度の潰瘍性大腸炎と診断されたのです。潰瘍性大腸炎は、自分のつくる抗体で自分の組織を攻撃してまう自己免疫疾患の一種で、下痢や血便が続く難病です。病院で治療薬を処方されて服用しましたが、症状が改善されないとのことで、診断を受け、投薬されてから1週間めくらいに来院されました。そこで、カウンセリングをもとに、「パン・牛乳をはじめ、焼きそばなどの小麦製品はやめること」「必ずしも和食に限定しなくてもいいが、ご飯の定食を基本にすること」などの食事指導を行いました。
服用していた治療薬は、やめてもらいました。誤解のないようにつけ加えると、以前から服用されている薬についての対処は、当院ではケースバイケースで行っています。薬が必要なら継続し、不要なケースでは、早急にやめることです。
また、会社でのストレスは、新しい業務内容に慣れるにつれてそれほど感じなくなってきたようです。こうして食事と生活が改善された1ヵ月後には、下痢が止まって通常便が出るようになりました。結局、食事を変えることで、潰瘍性大腸炎は薬なしで治癒しました。
まとめ
この本のタイトルを見た時に、正直驚きを隠せませんでした。なぜなら、今まで牛乳は健康だと信じてきたからです。私の当たり前の概念を変えてくれた本でした。
本を読んでいる最中もどこか疑いながらでしたが、最後まで読んでみると、パンと牛乳が体に悪い原因が明らかになり、完全に納得してしまいました。
根拠なく、〇〇という食べ物は健康だと思っているのはある種、危険であると気づかせてくれた本でしたので、そういった考え方の人は是非一度この本を読んでみてはいかがでしょうか。この要約でご紹介できなかったパンと牛乳をやめて健康になった成功事例もあわせて読むことも可能です。
おすすめ記事