今回は「医者が教える最高の栄養」
著者「満尾正」の本の要約です。要約をさっと動画で見たい方はこちら、約7分半です。
文章で読みたい方は、こちら。目次でお好きなところからお読みいただけます。
「医者が教える最高の栄養」 著者 満尾正氏
みなさんはちゃんと栄養のある食事をとっていますか?
私の要約をご覧になっているということは、皆さんは健康意識の高い方だと思うので、食事の栄養には十分に気をつけているという方も多いと思います。
しかしながら、栄養の中でも「ビタミンD」を特に意識している、という方は案外少ないのではないでしょうか。
実は、この「ビタミンD」こそが、本書で伝えたい「最高の栄養」なのです。
本要約では、そもそもビタミンDとは何なのかということから、ビタミンDがなぜ「最高の栄養」と言われるのか、そしてビタミンDを日々の生活や食事に取り入れる方法を解説していきます。
最後までお楽しみください!
本書の要点は以下の三つです。
1.ビタミンDが「最高の栄養」と言われる理由
2.今こそビタミンDが必要な理由
3.健康に生きるための生活習慣・食事習慣
ビタミンDが「最高の栄養」と言われる理由
ビタミンDとは一体何なのでしょうか。
他のビタミンB群やビタミンC、ビタミンEなどのビタミンとは何が違うのでしょうか。
実は、ビタミンDはビタミンという名称がついていますが、その本質はビタミンではありません。
ビタミンDとは、コレステロールから作られるステロイドホルモンの一種なのです。
ステロイドホルモンと聞くとびっくりされるかもしれませんが、性ホルモンや副腎皮質と同じくらい重要な役割を担っています。
具体的には、通常の栄養とは異なり、堂々と細胞膜を通過し、中枢部である細胞の核に直接働きかけ、様々な細胞の働きを指導する命令信号のような働きを担っているのが、ビタミンDなのです。
そもそもビタミンは補酵素と言われ、酵素の働きを影で支える潤滑剤のような存在です。
しかしながらビタミンDは、そのような働きをするビタミンではなく、ステロイドホルモンとして体内で免疫機能の向上をはじめ、様々な病気の予防をしてくれます。
ビタミンDが、こんなにも重要な役割を担っているなんて驚きですよね!
もしビタミンDが欠乏してしまうと、様々な悪いことが起こってしまいます。
例えば、骨粗しょう症や貧血などの症状を引き起こしてしまうのみならず、うつ病や統合失調症などの精神病なども引き起こしてしまう可能性があります。
ビタミンDは、様々な病気を予防するために不可欠な「最高の栄養」なのです。
今こそビタミンDが必要な理由
では、私たち日本人のなかで、ビタミンDをちゃんと摂れているという人は、どのくらいいるのでしょうか。
実は私たち日本人の約8割は、ビタミンDが欠乏していると言われているのです。
一体日本人は、どうしてこんなにもビタミンDが不足しているのでしょうか?
この原因は、ビタミンDの特徴を考えていくことで知ることができます。
先ほども申し上げた通り、ビタミンDの本質は「ビタミン」という補酵素ではなく、「ステロイドホルモン」です。
ホルモンは食事で摂取する以外でも体内で生成することができますから、ビタミンDも体内で生成することができます。
ここで重要になってくるのが「紫外線」です。
実はビタミンDを体内で生成するためには、皮膚に紫外線を当てる必要があるのです。
もう少し詳細にお話しすると、ビタミンDは原料のコレステロールから作られた「プロビタミンD3」という物質が、皮膚で紫外線のUVBと反応して「プレビタミンD3」という物質になり、それがさらに体内で変化することで作られます。
ということは、日光を浴びなければビタミンDが作られることはないのです。
元々人類は他の野生動物と同じように屋外で活動していましたが、現代文明のもとでは室内空間で過ごすことが多くなり、皮膚でビタミンDを作る機会が減ってしまいました。
そして1980年代からは「紫外線を浴びると皮膚がんになる」などの紫外線の弊害に関する情報が蔓延し、現代人の多くの人々は紫外線を避けるようになってしまいました。
さらに追い討ちをかけるように、新型コロナウイルスの蔓延による外出自粛が続き、今ほとんどの人はビタミンDが不足している状態に陥っています。
これが、今こそビタミンDが必要な理由なのです。
健康に生きるための生活習慣・食事習慣
新型コロナウイルスが未だ収束の様子を見せない今、多くの方がマスクをしたりソーシャルディスタンスをとったりと感染症にかからないための「予防」に力を入れている人が多いです。
ビタミンDを意識的にとることは、そうした予防の延長線上にあり、ひいてはビタミンDの場合、新型コロナウイルスはおろか、その他全身に関わるあらゆる病気に対しても大きな予防効果を持っているのです。
それでは最後に、ビタミンDをしっかりとるための生活習慣・食事習慣について説明します。
まず、生活の中に「日光を浴びる習慣」を作りましょう。
ソーシャルディスタンスを保ちながら家の周りを散歩する、あるいは自分の家の庭にですなど、何でも構いません。
「日光を浴びる習慣」こそが、ビタミンDを生成する上で最も重要なことなのです。
そして、その生活習慣を取り入れた上で、足りない部分を食事で補いましょう。
ビタミンDは魚に多く含まれますので、鮭や青魚を食べることが最も効果的です。
それでも足りない場合は、ビタミンDのサプリメントで補うこともできます。
免疫力を高めるためにはビタミンDをしっかりとることが非常に大切です。
「日光を浴びる習慣」と「魚中心の食事+サプリメント」で、感染症に負けない健康な体を作りましょう!
まとめ
今回は「医者が教える最高の栄養」を解説しました。
それでは最後に復習です。
本書のタイトルでもある「最高の栄養」とはビタミンDのことであり、免疫力を高めて様々な病気を予防する効果があります。
そしてこのビタミンDの本質とは、「ビタミン」ではなく「ステロイドホルモン」でした。
ビタミンDを体内で生成するためには皮膚に紫外線を当てる必要がありますが、「紫外線は体に悪影響」といった情報の蔓延や新型コロナウイルスによる外出自粛の影響で、私たち日本人の約8割はビタミンDが不足していると言われています。
しかしビタミンDを意識的にとることは、新型コロナウイルス感染予防の延長線上にあり、ひいてはビタミンDの場合、新型コロナウイルスはおろか、その他全身に関わるあらゆる病気に対しても大きな予防効果を持っているのです。
そこで、ビタミンDをしっかりととるための生活習慣・食事習慣として「日光を浴びる習慣」と「魚中心の食事+サプリメント」が有効であることをお話ししました。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
本書や本要約が、あなたの健康の一助になれば幸いです。
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