食に関する本のブログ

医者が考えた50歳からの若返る食べ方(藤田紘一郎氏)要約

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今回は、「医者が考えた50歳からの若返る食べ方」 

著者 藤田絋一郎氏の本の要約です。さっと動画で見たい方はこちら、約7分です。

文章で読みたい方は、こちら。目次でお好きなところからお読みいただけます。

「医者が考えた50歳からの若返る食べ方」 著者 藤田紘一郎氏

著者は過去に糖尿病を患っていました。インスリンを投与しても再発する糖尿病を何とか治して健康に生きたいと考え、自らの体を実験台にして食生活の研究をし、糖尿病を見事改善したのです。糖質を控え、和食中心の食生活にした結果、健康診断の数値が改善され、見た目が若返り、ハゲも治り、さらに気分の落ち込みまでなくなったりと、様々な良い変化が起きたのです。本要約では、そんな和食中心の食生活の中でも、特にどのようなことに気をつければ良いのか、どういった食事をすれば良いのかについて3つのポイントに分けて解説しています。

本書の要点は以下の3点です。

1、腸内環境を変える納豆の効果

2、納豆とからしと酢のすごい力

3、具体的な納豆の効果的な食べ方

腸内環境を変える納豆の効果

日本の伝統的な発酵食品である納豆やみそは、大豆が原料のためたんぱく質が豊富にとれる上、含まれている菌が日本人が持っている腸内細菌と同じ菌であるなど、日本人の腸に非常に合っているといえます。腸は、体の免疫力を高めたり、病原菌やウイルスを倒したり、体内の老廃物を外に出したり、ビタミンを合成したりなど、生命活動で大事な役割を担っています。その活動を大いに助けてくれるのが、納豆なのです。

納豆を食べると、免疫力が上がる、様々な病気の予防になる、消化を助ける、有害物質を外へ排出する、ビタミン合成、メンタルが安定するといった多くのメリットが得られます。特に、食べ物の中でも納豆にしか含まれていないとされるナットウキナーゼという酵素によって、血液を浄化する作用があります。これによって、心筋梗塞や脳卒中、老人性認知症などの予防、改善に役立ちます。そのため納豆はできるだけ毎日食べるのが理想です。

これに加えて、納豆にからしと酢も入れて食べると、栄養の吸収率が上がり、高血圧予防や疲労解消、体温上昇効果やなど、様々な相乗効果が期待できます。納豆とからしと酢を同時にとることで納豆の効果をパワーアップさせることができるのです。

納豆とからしと酢からしのすごい力

血液は、食べすぎ飲みすぎ、運動不足、ストレスなどが原因でドロドロになると、血流が滞ってしまい様々な病気を引き起こします。しかし、1でも紹介した納豆にしか含まれないナットウキナーゼには、血栓そのものを溶かす働きがあります。血栓とは、血管の中にできたゴミの塊のようなものです。これを溶かす力を持っているのは納豆しかいません。ナットウキナーゼの働きは食べてから約4時間たった頃がピークで、6〜8時間ほど持続します。そのため血栓が気になる人は夕食に納豆を食べると良いとされています。

そして納豆に加える酢の大きな利点が、血圧を下げる効果です。基本的な食べ方は、納豆1パックにつき酢小さじ1〜2杯。これによって、心筋梗塞やくも膜下出血、脳梗塞や動脈硬化などを引き起こすリスクを下げることができます。

この他にも納豆とからしと酢という組み合わせには、高血糖の改善、筋肉の強化、便秘や軟便の解消、がん予防、骨粗鬆症や胃潰瘍、胃炎などの予防にも効果が高いのです。それだけでなく、美肌効果や記憶力の向上にまで役立つことで知られています。納豆は健康を保つ上で欠かせない、最強の食べ物だといえるのです。

具体的な納豆の効果的な食べ方

納豆は1日に食べる目安として、1日1〜2パックを食べると良いです。体に良いからと一度に多く食べるのではなく、毎日継続して食べ続けることが大切です。食べるタイミングはいつでも良いですが、血栓を溶かしたいと思うなら夕食に食べるのがオススメです。また、加熱して食べても良いですが、加熱をすると納豆菌の栄養や成分は壊れませんが、前述したナットウキナーゼは壊れてしまいます。ナットウキナーゼの効果を求める場合はそのまま食べた方が効果が得られます。しかし、熱いご飯に乗せて食べる分には、この程度の温度ではナットウキナーゼは壊れないため、大丈夫です。

納豆は表示されている消費期限内であれば保存できますが、酢とからしを加えた場合は食べきるようにします。納豆だけであれば冷凍保存も可能です。

また、血液の凝固によって起こる心筋梗塞や脳梗塞を防ぐための薬であるワーファリンを服用している人は、納豆を食べてはいけません。ワーファリンは凝固を防ぐために血液をサラサラにする薬です。納豆に含まれる成分は、このワーファリンの作用を打ち消してしまうため、服用時は納豆を食べないように注意が必要です。

まとめ

このように、納豆を始めとする和食にはまだまだ我々の知らない驚くべき効果がたくさん隠されています。人の体は食べたものでしか作られません。食事が変われば腸が変わり、腸が変われば体が変わる。血管や臓器の状態、体型はその人の生き方そのものです。食生活と生活習慣がその人の体に表れるのです。単に健康になるためだけではなく、幸せな人生を送るために食べ方を変える。ストレスの多い現代だからこそ、自分自身を守り、大切にしていかなければなりません。

本書では、要約で扱えなかった「腸を変える2週間プログラム」「納豆にプラスして効果倍増する食材」などにも詳しく触れられています。少しでも興味を持った人は、是非一度本書を手に取って読んでみてください。

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