食に関する本のブログ

実践・50歳からの少食長寿法 著者(幕内秀夫氏)要約 

食に関する本のブログ

「50代になってから体重のコントロールが難しくなった、疲れやすくなった。」

そのように思ったことはありませんか。

40代の頃はもっとコントロールできたのに、最近は自分の思うようにいかない。

きっとこう悩んでいる人は少なくないはずです。

今回要約する本「実践・50歳からの少食長寿法」では管理栄養士であり大学の講師も務める、いわゆる栄養のエキスパートである著者が、食事管理や自身の体で悩む患者さんに接する中で判明した事実や対処法を詳しく解説していきます。

現場で長年患者さんと接してきたからこそわかる栄養学の極意について学び、いつまでも若々しく過ごせるようにしましょう!

本書の要点は全部で3つです。

1.50代は今、何を食べるべきか

2.食生活で10歳老ける人、40代のままの人

3.「少量」「ぜいたく」が生活習慣病防止の極意

50代は今、何を食べるべきか

一般的に50代と言えば社会経験も豊かなものになり、これまでの経験を踏まえ、それを通して、新しい使命に気づき、新たな責任感を持って人生を送っていることでしょう。

ところがそんな再スタートを始める年齢にも関わらず、50代とは、実際には心も体も衰えを見せ始める年齢でもあります。

その上で改めて50代の食生活を考えるには、これまで日本人が培ってきた「食の知恵」を活用することが重要と言えるでしょう。

では具体的に長寿で健康な人は何を食べているのでしょうか。

著者の幕内さんは平均寿命の高い市町村に注目し、実際に岐阜県和良村にお邪魔し、普段の食事を実際に見ることに成功しました。

その村で一番長寿のお宅に並んでいたのは「朴葉(ほおば)ずし、ミョウガの酢漬け、煮豆、白なす」など変哲のない和食でした。

しかし、油まみれの調味料などは一切使用しない健康的な食事です。

さらに驚くことに砂糖・塩・油を除いた全ての食材が自宅の半径一キロメートル以内でとれたものだということです。

流通が悪いことが幸いし、地産地消のECOな生活が現在まで脈々と続いてきたのです。

私たちは食生活の選択が充実し過ぎた結果、食を粗末にしたり、中身を吟味しない食事や、さらには無意味な健康情報に惑わされ振り回される時代の中で生きていると言えるでしょう。

しかしながら、健康的な食事とは一日一夕で培われるものでも、新しく発見されるものでもなく、実は皆さんの周りに昔からあるものなのです。

自分の住んでいる地域でとれたものを食べる。これほどの贅沢があるでしょうか。

著者はこうした食事のことを「宝食」と呼び至高の食事方法だと考えています。

まさしく皆さんの健康は身近にあると言えるでしょう。

まずは身近で摂れたものを体に取り入れてみる。これが天命を知る50代にふさわしい食生活なのではないでしょうか。

食生活で10歳老ける人、40代のままの人

単に長生きするのではなく、健康的に生き生きと暮らすこと。

それが本当の意味での「長寿」ではないでしょうか。

先ほどの和良村のご老人たちは田畑仕事に精を出し、人生に生きがいを持っており、肌もツヤツヤしていて実年齢より若々しく見えたそうです。

頭髪や元の顔立ちだけでなく、肉のつき過ぎも老けて見える原因です。

実際に、著者も過去にお腹と顎の肉のつき過ぎに悩んでいたことがあるそうです。

ではどのように食生活を変えれば若く見えるようになるのでしょうか。

答えは「少食」にするということです。

代謝が衰えてきた50代がそれまでの食事を続けていてもカロリー過多となり日常の運動量では消費できない方がほとんどなのです。

著者は一日一食に食事を改善しマイナス7キロの減量に成功し余分な脂肪分を落とすことに成功しました。

ダイエットの面だけではありません。集中力が増し仕事や読書の能率が上がり新しいアイデアもどんどん湧いてくるようになったそうです。

さらに食事制限に加えてウォーキングも始めたところ周囲からも「若くなった」と声をかけられるようになったと著者は言います。

「若くなった」と褒められることによって気持ちがポジティブになったことも精力的になった一つの要因といえそうです。

また、一日一食にすることで質の良い睡眠を得ることができるようになります。

一日三食だと、夕飯を食べて寝るまでの間では消化しきれず、就寝しても消化器官が活発に活動しているために熟睡できません。

当然寝起きも悪く、能率も悪くなり悪循環のループに入ってしまいます。

とは言え、50代以上のすべての人に一日一食を勧めているわけではなく、自身の代謝力と見合わせながら食事量をコントロールすることが大事です。

自分の生活や体質に合う方法は何か見極めて選択していきましょう。

「少量」「ぜいたく」が生活習慣病防止の極意

50代となった今、少しでも若く見られたいと思う方は多いでしょう。それなら食事は先ほど説明した「粗食」に限った上でその回数を減らし、運動をすることが大事なのです。50代は心と体の曲がり角といえる年齢です。この曲がり角こそが、食生活を見直す良いチャンスなのです。

50代の私たちの体を守るためのヒントをいくつか紹介します。

どれも簡単に取り入れる事ができる内容なのでぜひ実践してみてください。

食事は量より質にこだわる

代謝力が格段に落ちている今これまでのような量を食べる必要はありません。一日三食食べる必要があるか検討してみてください。

量を減らした分だけ質にこだわる。これからは研ぎ澄まされた味覚で本当に美味しいものを少量いただくことで豊かな暮らしを送りましょう。

発酵食品を食べる

日本には、みそ、醤油、漬物、納豆などの伝統ある発酵食品がたくさんあります。発酵食品には有用な微生物が存在し、これを体内に取り入れることで、私たちの体は活性化します。

日本人が、こうした発酵食品をみそ汁や漬物などの副菜として、主食のごはんと組み合わせて食べてきたのは、大いなる知恵といえます。日本伝来の発酵食品の価値はぜひ見直したいものです。

液体でカロリーを摂らない

炭酸飲料、乳酸菌飲料、ジュース、スポーツドリンク、缶コーヒーなど私たちの周囲には、カロリーのある液体飲料が溢れています。

手軽に購入できるものですが、噛む必要のない液体飲料でカロリーを摂取するのは考えものです。人間は噛むことによって唾液の分泌が促されるようにできています。

唾液が、口内の殺菌など、さまざまな働きをすることはよく知られている通りです。

飲み物は基本水が理想ですが、それ以外に飲むなら、番茶やほうじ茶、麦茶などカロリーのない、しかも体に優しいものにしましょう。

最後は少し難易度が上がりますが自分の体を労り若返りには大きな効果を期待できるものなのでできる方は取り入れてみてはいかがでしょうか。

未精白のごはんに挑戦する。

ごはんは白米よりも胚芽米や、三分づき米、五分づき米などの分づき米、玄米など未精白のものが理想といえます。

これらに、麦、ひえ、あわなどの雑穀を加えるのもいいでしょう。

まとめ

食の選択肢が格段と増えた今の世の中はとても便利です。

しかし、その反面、不必要にカロリーを摂取しやすく、結果、生活習慣病になりやすい環境になっています。

情報や手段が増えた中で健康的に若々しい50代を目指すためには、まず昔と比べ代謝が落ちていることを認識しましょう。

そして、今の消費カロリーに見合ったカロリーを摂取するように心がけましょう。

食事の回数を減らすことも大事ですが、不要に糖や油、添加物を摂らない食事の質の改善も大事です。

地元で採れた野菜や発酵食品、未精白のごはんは栄養価が高く、健康に対する効果も認められています。

特に野菜や発酵食品は手に入りやすく、食事の質を改善する第一歩としてとてもおすすめです。

また、発酵食品や地元で採れた新鮮な野菜を使用することは自身の健康に対する効果だけでなく、地域の活性化や地球の環境問題に取り組んでいると言えるでしょう。

今回紹介した方法以外にもいつまでも生き生きと長生きするヒントが本書にはまだたくさん書かれているので気になった方はぜひ読んで見てください。

Follow me!

Twitterでフォローしよう
PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました