今回は「脳はバカ、腸はかしこい」著者、藤田 鉱一郎(ふじた こういちろう)の本の要約です。
導入文
はじめに、著者である藤田 鉱一郎(ふじた こういちろう)は「脳はバカ、腸はかしこい」と心から思っております。そして、腸がよくなれば、頭がよくなると確信しています。
なぜならば、腸は40億年、脳は5億年の歴史があり、腸の方が長く、動物の体と密接な関係を持っているため、賢いからです。
そこで本書では、「暴走した脳に操られる私たち」や「どのようにすれば腸が元気になるのか」について書かれていました。本書を読み、是非みなさんの腸を元気にして、バカな脳を上手に飼いならすきっかけにして欲しいと思っています。特に、ダイエットしてもすぐに諦めてしまう人は、是非読んでみて下さい。
それでは見ていきましょう!
本書の要点
本書の要点は、以下の2つです。
⑴暴走した脳に操られる私たちについて
⑵どのようにすれば腸が元気になるのか
解説
(1) 暴走した脳に操られる私たちについて
はじめに、なぜ暴走した脳に操られている私たちのことを記載するのかを述べさせて頂きます。
なぜならば、脳にコントロールされることによって、どんなマイナスな状況になっているのかに気づいてもらうためです。それでは見ていきましょう。
① ダイエットが続かない
ダイエットが続かない理由は、脳の弱みが、ストレスに晒されると、すぐ目の前の快楽に飛びついてしまうからです。例えば、いくら一生懸命、食事制限ダイエットをしている人でさえ、ストレスがたまるとご飯をたくさん食べてしまったり、次の日からダイエットをやめてしまいます。また、ネズミにストレスを与えた後にどのような行動を取るのかの実験もしてみたそうですが、そのネズミが逃避行動として食べ過ぎになってしまうことが分かっております。そのため、ダイエットを続けている人でも、脳にコントロールされると、続かないのです。
②リアルな恋愛やセックスができない
リアルな恋愛やセックスができない人が増えてきました。
なぜならば、人間になって発達したと言われている「大脳皮質」が、生殖としての性を拒否するようになったからです。例えば、AVやエロ画像の進化です。それらを観ることで、大脳皮質がイメージできてしまい満足してしまいます。加えて、AVの世界が綺麗で、リアルは汚いというような錯覚を起こしてしまうのです。
文明の進化によって発達すればするほど、脳は繁殖としての性ではなく、イメージとしての性産業に入り込んでしまうのです。その結果、リアルな恋愛やセックスができない人が増えていくのです。
③脳は客観的ではない
客観的ではない事例を二つ挙げさせて頂きます。
・牛乳、イチゴをただ並べても、見たままの価値しかありません。しかし、これに「農家の牛乳」「銀座のイチゴ」とパッケージに書けば、価値のあるものに変わっていきます。けれども現実は全く変わっていません。脳が勝手にそれらの食品を価値あるものと勝手に解釈するのです。
・昔はやったゲームに、10回ゲームというものがあったと思います。例えば、みりんと10回言って下さい。
「みりん、みりん、みりん・・・」では鼻の長い動物は?本当の答えは、もちろん象ですが、キリンと答えてしまう人もいると思います。このように脳は、客観的にはものを見ていません。私たちは気づかぬうちに脳に騙されていることがあるのです。
⑵どのようにすれば腸が元気になるのか
上記でお伝えしました通り、脳は騙されやすいのです。
なぜならば、脳の方が腸より未熟だからです。脳の誕生は5億年、腸は40億年と言われています。長い歴史で考えると、腸の方が脳より先輩で、賢いのです。
そのため、健康で、活力のある生活を送るためには、歴史の浅い騙されやすい脳をコントロールするのではなく、歴史が長く、賢い腸をコントールしていきます。
さて、その歴史が長く、賢い腸をどのようにコントロールすれば、元気になるのでしょうか。見ていきましょう。
①糖質を食べすぎないこと
糖質を食べすぎると、食欲をコントロールする脳細胞が傷つくと言われています。
そして、その結果、肥満になると言われています。
なぜならば、糖質を取りすぎると、脳にある「満腹指令」を出す細胞が壊されてしまうからです。
それを繰り返していると、本当はお腹いっぱいなのにも関わらず、満腹指令が出なくなってしまうのです。
その結果いつまでも食べ続けます。そして、食べすぎると、もちろん腸にも悪影響になるため、不健康になるのです。
②ポテトチップス・チョコレート・クッキーを食べ過ぎないこと
これら含めたお菓子は、脳に快楽物質を出させます。快楽物質は、私たちが何かを食べて満足する時、快感を得た時、もっと食べ続けたいと思う時、こんな時には脳内から「快楽物質」が放出されるのです。
何かのストレスを解消したいと思う時にこの「快楽物質」が放出され、お菓子を食べてしまうのです。それを繰り返しているうちに脳も腸も傷害されます。その後、パニック傷害や不安傷害などの精神症状が起こり、身体はアトピー性皮膚炎に悩まされるケースもあるそうです。
③脂質の摂取バランス
脂質をとることは悪いことではないのですが、脂質の摂取バランスが重要になってきます。
今問題になっているのが、体内で合成できない必須脂肪酸のうち、オメガ6脂肪酸の摂取量が拡大傾向にあることです。(脂肪の種類については下記参照)
オメガ6の脂質を摂取しすぎることによって、うつ病になる可能性が高くなると言われています。なので、21世紀に入ってからうつ病患者が増加しているのです。
私たちが精神的にも肉体的にも健康であるためには、これらの脂肪酸の違いをよく理解してオメガ3脂肪酸を進んで摂取することが重要なのです。
オメガ6・・・コーン油、ごま油、大豆油、くるみ油
オメガ3・・・亜麻仁油、しそ油、えごま油、イワシやサンマなどの魚油
まとめ
私はこの本を要約し、健康や活力を得るためのノウハウを知ることができました。
コントロールすべきものは脳ではなく、腸ということです。確かに自分の過去を振り返ると、今まで脳をコントロールしようとしては失敗しての繰り返しでした。例えば、○○しないと決めては、破っての繰り返しでした。この本を読み、なぜ脳は誘惑に負けてしまうのか、逆になぜ腸は賢いのかがわかりました。今後は、脳よりも大先輩の腸を上手に扱うことによって健康・活力を得ていきたいと思いました。特に、ダイエットしてもすぐに諦めてしまう人是非読んでみて下さい。
おすすめ記事