食に関する本のブログ

認知症になりたくなければラーメンをやめなさい(姫野友美氏)要約

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今回は「認知症になりたくなければラーメンをやめなさい」

著者 姫野友美氏の本の要約です。要約をさっと動画で見たい方はこちら、約9分です。

文章で読みたい方は、こちら。目次でお好きなところからお読みいただけます。

「認知症になりたくなければラーメンをやめなさい」 著者 姫野友美氏

私たちの周囲には脳をサビつかせるたくさんの原因で満ち溢れています。麺類やパン、米などの糖質に偏った食事、加工食品の中にこっそり入っている油や糖質、保存料や着色料などの食品添加物、塩分の摂りすぎ、そして身の回りにある環境汚染物質など、脳を老化させる物質は私たちの周りのいたるところにあります。病気に発展するのも、それを知らないうちに悪化させるのも、すべて自分の食べ方や生き方で決まっているのです。

脳と体に必要な栄養をしっかり摂り、不要なものを入れない、腸内環境を良くする、これらが脳と体の免疫力を維持する上で必要不可欠なのです。本要約では、脳を老化させないために気をつけるべきこと、何を食べて何を避けるべきかについて、2つのポイントに分けて解説しています。

本書の要点は以下の2点です。

1、脳を健康にするには何をすべきか

2、何を食べるか、何をやめるか

脳を健康にするには何をすべきか

現代では、普通の栄養失調とは異なる「新型栄養失調」になっている人が多くいます。食べるものに不自由しない時代だというのに、朝昼に菓子パンしか食べないなど、偏った食事が多いため栄養バランスが悪くなる人が増えています。

また、栄養が足りていない上に余計なものをため込む食べ方をしているため、病気の原因になります。これは一応お腹いっぱい食べているので自覚しにくいのが難点です。では脳を健康にするには何をする必要があるのか。

最も重要なのは腸を整えることです。腸は、ビタミンやホルモンなどを合成する役割があります。ビタミンB群や幸せホルモンと呼ばれるセロトニンも腸内で90%作られています。腸内環境が整っていないことで、うつ病など精神疾患にも繋がるのです。他にも不要なものを排出したり、免疫力を整えたり有害物質を解毒したりと私たちの健康に大きく関わっているのが腸なのです。

また、骨を強くすることも大切です。骨は内蔵を守っているだけではありません。脳を始めとする全身の機能に関わるホルモンを、骨が出しているのです。よく、年をとってから骨折すると認知症になりやすいと言われますが、骨は明らかに脳と関係しているため間違いではありません。また、糖質の摂りすぎによって骨を溶かしてしまうことにも十分に気をつけなければなりません。

筋肉を鍛えることも甘く見てはいけません。筋肉がつくと、男性ホルモンのテストステロンの分泌が良くなり、認知機能も上がります。女性もテストステロンから作られるエストロゲンで同様の効果がありますので、男女関係なく運動にはたくさんの恩恵があるのです。また、心肺機能を上げることでメタボを予防し、心筋梗塞や糖尿病などのリスクも大幅に下げられます。筋肉を維持することは、健康において必須であるといえます。

何を食べるか、何をやめるか

やらなければいけないことは、糖質を食べすぎないことと脳や臓器を破壊する有害物質を体内に入れないことです。これらは毎日の生活習慣のパターンを変えていくことで少しずつ良くなっていきます。

最も多く、最も直さなければいけないのが、朝食や昼食で菓子パンやラーメン、うどんなど糖質のみで済ませることです。朝は忙しく、コーヒーと菓子パンなどで簡単に済ませてしまう人が多いです。しかし脳や臓器に重要な栄養素は、たんぱく質、良質な脂質、ビタミン、ミネラルです。菓子パンやハム、ちょっとのレタスなどではとても足りません。そのため菓子パンで朝食を済ませても、脳も体もボーッとしたままです。また、昼食にはラーメンやうどんを食べる人もたくさんいますが、簡単に病気に近づいてしまいます。

小麦粉のグルテンは腸内環境を荒らす主犯格です。心筋梗塞、動脈硬化、糖尿病、高血圧そして認知症と、病気のオンパレードが待っています。食事では、たんぱく質のおかずを最低2種類は必要です。

また、痩せようと脂質ばかり減らす人もいますが、脂質は排除すべきものではありません。つまり質の悪い脂質がダメなのであって良質な脂質であればたくさん摂ってもいいのです。摂った方がいい脂質は、亜麻仁油、えごま油、オリーブオイルです。これらは抗酸化物質が豊富で、体の炎症の原因となる活性酸素の発生を抑えます。逆に避けるべき脂質は、サラダ油、大豆油などです。これらに入っているリノール酸は摂りすぎると体内の炎症を進め、アレルギーや動脈硬化に繋がります。

果糖も、摂りすぎには気をつけなければなりません。果糖は前述した糖質とは異なり、果物や蜂蜜に含まれるものです。また果糖の摂りすぎで細胞の老化が7倍早く進むということもわかっています。特に果糖が多い食べものは、バナナ、メロン、マンゴー、柿、桃、梨、シロップ漬けのもの、ドライフルーツです。摂りすぎないように2切れでやめるなど工夫が必要です。

まとめ

ここまで脳を健康にするためにやるべきこと、摂るべき食べもの、避けるべき食べものについて紹介しました。脳は体の司令塔ではありますが、実際には体の支配を受けているのです。ホルモンの多くは腸から分泌され、そのホルモンに反応して脳が動く。だからこそ認知症や精神疾患を予防するには、体を食生活で健康にすること、運動することが重要になってくるのです。私生活で朝食を糖質だけで済ませている人、昼食をラーメンやうどんで済ませる人は、少しずつたんぱく質メインの食事に変えていくことをおすすめします。本書では、要約で扱えなかった「脳トレだけでは認知症は予防できない」「肉食はボケない」についても詳しく触れられています。少しでも興味を持った人は、是非一度手に取って読んでみてください。

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