食に関する本のブログ

脳がよみがえる断食力(山田豊文氏)要約

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今回は「脳がよみがえる断食力」

著者、山田豊文氏の本の要約です。さっと動画で見たい方はこちら、約7分半です。

文章で読みたい方は、こちら。目次でお好きなところからお読みいただけます。

「脳がよみがえる断食力」 著者 山田豊文氏

農薬や化学肥料が使われた野菜や果物、添加物まみれの加工食品、問題だらけの肉や乳製品、市販の食用油や油脂製品、我々の生活はこれらの脳と体に害をもたらすもので溢れかえっています。このような害を遠ざけるだけでも体の機能はアップします。遠ざけた上で何を食べるかを選ぶのが理想なのです。

そのためにはまず生活の中で意図的かつ定期的に食を断つ必要があるのです。この断食によって内臓を休ませる、五感が鋭くなる、免疫力がアップする、肺がきれいになる、といった様々なリセット効果が得られます。本要約では、このような著者独自の断食法ミネラルファスティングの実践法と、断食中に体内で発生するケトン体について3つのポイントに分けて解説しています。

本書の要点は以下の3点です。

1、断食力で頭が冴える
2、断食成功のカギを握るケトン体
3、ミネラルファスティング実践法

断食力で頭が冴える

人間の体では、食べ物の消化吸収に、体内で作られるエネルギーの8割を使っているといわれています。つまり食べるということは非常に負荷のかかることなのです。また、食べ物は空腹時でなければ消化できません。仕事が溜まったままでは次の仕事に取り掛かれない。だから本来は空腹でなければ食べてはいけないのです。

また、様々なものを食べる我々の体には絶えず有害物質が入ってきます。体に入った有害物質は脂肪に溜まりやすいです。しかし断食中は食べ物から栄養を得ることができないため、体内にある脂肪を燃やしてエネルギーに変えようとします。その時に有害物質も脂肪から離れて体の外に排出されやすくなるという、脂肪燃焼と有害物質の排出を同時に行うことができるのです。

体の中にはミトコンドリアというエネルギー生産工場があります。この数が少なければ、細胞の活動が低下して老化が進みます。断食をすると、体が食糧不足だと認識してミトコンドリアを増やしてエネルギーを作ろうとするのです。ミトコンドリアが増えれば細胞の活動が増え、老化も抑えられます。このように脂肪燃焼、デトックス、若返りといった様々な効果を得られるのが断食なのです。

断食成功のカギを握るケトン体

ケトン体とは、肝臓で脂肪酸を分解してつくられ、脳でブドウ糖の代替エネルギーとして利用される体内物質です。脳のエネルギーは糖だけだと思われがちですが、このケトン体もエネルギー源です。ケトン体は断食で食べ物からエネルギーを作ることができなくなった時に、体内の物質から作り出されるエネルギーなのです。このケトン体は断食を始めて2日目あたりから増え始め、最も多くなるのは断食を始めて4日〜1週間後だといわれています。さらにケトン体には2つの嬉しい効果があります。

ひとつは空腹を和らげる効果です。ケトン体が増えてくると満腹中枢が刺激され、空腹感がなくなります。断食をすると2日目くらいまでは辛かったが、3日経った頃には空腹感が嘘のように消えたというのがよくあります。これは体がケトン体モードに切り替わった証拠です。

もうひとつは脳を鎮静化する効果です。脳の過剰興奮によって生じる、てんかん発作などの症状を抑える手法としても注目されています。また、エンドルフィンという快感物質が増えることも知られており、集中力や記憶力、思考力や創造力などの脳機能もアップさせる働きがあります。まさに断食で脳と体を変えるカギはケトン体が握っているといえます。

ミネラルファスティング実践法

断食の基本的な流れは、準備期、断食期、復食期の3つのステップを踏みます。準備期と復食期に3〜5日、断食期に3〜6日で割り振ります。準備期では、断食が始まるからと暴飲暴食するのではなく、玄米や野菜、豆類、みそ汁など穀菜食が中心で、なるべく消化しやすいものを選ぶのがポイントです。

断食中は、朝はまず良質な水をコップ2杯程度とることから始まり、ファスティング用ドリンクを一日4〜5回に分けて飲むようにします。ファスティング用ドリンクのおすすめは、栄養素が豊富で発酵エキスが含まれているものです。野菜ジュースやスムージーなど、農薬や化学肥料が使われている可能性があるものは断食の効果を失ってしまいます。また、カフェインも刺激物のため避けなければなりません。できるだけ保存料、添加物無添加で原料が無農薬のものを選びましょう。

断食中はアルコールやタバコ、アメやガム、激しい運動なども控えなければなりません。断食は体の修理時間なのに有毒なものを体に入れてしまっては意味がありません。また、ハードな運動を日課にしている人は軽い運動にするなどしておく必要があります。

断食が終わった後の復食期では、お粥などの刺激の少ないものから徐々に普段の食事に戻していきます。断食後はいつも以上に有害物質の影響を受けやすいため、添加物や農薬は避けなければなりません。また、味覚も鋭くなっているので薄味で素材の味を楽しむこともできます。

まとめ

ここまで断食の効果やケトン体、ミネラルファスティングのやり方について解説しました。断食はスケジュールに余裕がある時や週末など、自分のやりやすいタイミングで行うのが良いです。何度も続けていると、月に一回断食をするという習慣がつくことでしょう。現代の日本人は食べすぎています。定期的に胃腸を休ませ、溜まった毒をデトックスするようにすれば、自然と健康な体へと変わっていきます。

本書では、要約で扱えなかった「断食力を高める食べ方、生き方」「断食力を高める朝、昼、夜の過ごし方」についても詳しく触れられています。少しでも興味を持った人は、是非一度手に取って読んでみてください。

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