食に関する本のブログ

35年以上断食経験70代現役医師が実践する12時間断食(石原クリニック院長・副院長石原結實氏・石原新菜氏)要約

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今回は「35年以上断食経験70代現役医師が実践する12時間断食」著者石原結實(いしはらゆうみ)さん・石原新菜(いしはらにいな)さんの本の要約です。

血圧・血糖値・コレステロール値のいずれかが基準値を超えている、生活習慣病で通院している、花粉症、アトピー、冷え性、肌荒れ、便秘、風邪をひきやすい、生理不順、更年期症状、性欲減退、体がだるい、集中力が続かない…いずれかに当てはまる方は「食べ過ぎ」が原因です。「Nature」などの化学学術雑誌が断食や空腹が健康に良いという研究報告を掲載し、断食が世界的なブームになっています。2019年に最も検索された食事法は「間接的ファスティング」(12~24時間程度の「食べない期間」を一定の間隔でつくること)だったそうです。本書では、初めて断食にチャレンジする方でも取り組みやすい「石原式12時間断食」を紹介します。朝食を抜いて12時間以上の絶食時間をつくる方法です。

本書の要点
1.なぜ断食が健康に良いのか
2.「石原式12時間断食」5つの基本ルール

1.なぜ断食が健康に良いのか

なぜ断食が健康に良いのでしょうか。それは白血球の働きが活発になり免疫力が高まるからです。空腹時には血液中の栄養が少ないので、白血球が病原菌や異物、がん細胞などを貪食する力が強くなります。食べ過ぎてしまうと血液中に栄養がたくさんあるため、白血球はそれらを食べて満腹になります。すると、病原菌等を食べようとしなくなるため免疫力が落ちてしまいます。病気になった時に食欲がなくなるのは、空腹状態になって「白血球の力=免疫力」を高めるための本能なのです。

2.「石原式12時間断食」5つの基本ルール

①朝食は“しょうが紅茶”
朝食の替わりに「しょうが紅茶」を飲みましょう。
なぜならば、夕食と朝食は途中に睡眠をはさむので、昼食まで食事をしなければ無理なく12時間以上空腹の時間をつくることができます。しょうが紅茶は「しょうが」「紅茶」「黒砂糖(はちみつでもOK)」を組み合わせて作ります。しょうがは漢方薬の約7~8割に使われているほどで、万病に効く医者いらずの「食べる(飲む)薬」と言っても過言ではありません。

しょうが紅茶の作り方は下記の通りです。
①湯を沸かして、熱い紅茶をいれる。
②①にすりおろしたしょうがを好みで加える。
③黒砂糖やはちみつを加える。
※紅茶はティーバックでOK。

しょうがが苦手な方、しょうがが適していない人は、ココア、シナモンティ、はつみつレモンなどでもOKです。

②昼食は“温かいそば”
断食明けは胃腸に負担のかからない、消化のよいものを食べましょう。そば、うどん、パスタなどです。特にそばは質のよいタンパク質、豊富なビタミン、ミネラルを含みます。
白っぽいそばは、ビタミンやミネラルが含まれている部分が削られている可能性があるため、黒っぽいそばを選ぶようにしましょう。冷えを感じやすい方には温かいそばがおすすめです。

③夕食は何を食べてもOK
「腹八分目」を守れば夕食は何を食べても構いません。よく噛んでゆっくり食べ、「もう少し食べたいな」と思うくらいの量に抑えるようにしましょう。なぜならば、食べ物が口に入ってから、血糖値が上がり、脳が満腹感を覚えるまでにタイムラグがあるためです。アルコールは1日の飲酒量が「日本酒なら2合、ウイスキーならダブルで3杯、ワインならグラスで2~3杯、焼酎ならお湯割りで3~4杯」であれば、動脈硬化予防に役立ちます。ビールは体を冷やし、血液を汚す要因になるためおすすめしません。また、野菜をとることで健康効果が倍増します。特におすすめの野菜は、ごぼう、山芋、大根、れんこん、にんにく、にらです。

④おなかが減ったら体を動かす
人は血糖値が下がったときに空腹を感じます。食後、血液中のブドウ糖を使い果たすと空腹感を覚えますが、これは見せかけの空腹感ですので騙されないようにしてください。見せかけの空腹感に騙されて、さらに糖質を摂取してしまうと、中性脂肪として蓄えられます。これを毎食繰り返すことで体脂肪、体重が増加して肥満になってしまいます。肥満でお困りの方は、空腹のときこそ脂肪を燃焼するチャンスです。空腹時に運動をすることで体が飢餓状態に陥ったと判断し、脂肪が燃焼し、エネルギー源がつくられます。そうすることで空腹感はなくなります。体脂肪率が低い方は、体にエネルギーの蓄えが少ないため、黒砂糖やはちみつをなめて糖質を摂取しましょう。

⑤体を冷やさない

著者はこれまでの研究から「食べ過ぎ」と「冷え」が万病の元であると結論づけています。体が冷えることで、代謝が悪くなり、臓器の機能が低下して、血液の巡りが悪くなります。その結果、細胞に十分な酸素や栄養が送られなくなるばかりか、細胞でつくられた老廃物、有害物質の回収もできなくなり、血液が汚れてドロドロの状態になります。体が血液をきれいにしようとした結果、発熱、発疹、動脈硬化、がんといった反応が起きるのです。また、特に運動をしないでいると、50歳を過ぎるころから筋肉が落ちて、体温が下がります。ですので、断食も大切ですが体を温める食べ物を積極的にとることが重要です。体を温める「陽性食品」をとるように心がけ、体を冷やす「陰性食品」は避けるようにしましょう。これらの食品を分ける基準として、寒い地域や季節にとれるものは体を温める「陰性食品」、暑い地域や季節にとれるものは体を冷やす「陰性食品」と考えると簡単に分類わけができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。


断食の効果や方法についてご理解いただけましたでしょうか。血液の循環を良くすること、余分な栄養は取らないことが大切なポイントです。朝食を抜くこと自体は比較的簡単に取り組むことができると思います。断食を実践し、体の調子の変化を実感いただけましたら、体を動かす、食べる食品にこだわるなどレベルを上げていくことも良いかと思います。

是非試してみてください。
また、もう少し細かいところまで学んでいきたいという方は、本書を手に取ってみてください。

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